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OKLAHOMA ! (オクラホマ!) |
解説&ストーリー
![]() 『オクラホマ!』のワールド・プレミアは、1955年10月11日、ニューヨークのリヴォリ劇場で行なわれたが、日本では『オクラホマ!』が、トッドAO方式による70ミリ映画の第1作として製作されたために特別な映写設備を必要であったので公開はアメリカより2年遅れた1957年12月、東京新宿のコマ・スタジアム劇場で公開された。 この作品は、ブロードウェイ舞台で画期的なヒットとなりロング・ランになった舞台の映画化であるが、早くから映画化の声があった。オリジナル・ステージを手掛けたシアターギルドとロジャースとハマースタインは、1953年に完成したトッドAOシステムに強い関心を示し映画化に決心したが、『オクラホマ!』の映画化の本体であるマグナ・シアター・コーポレーションのジョセフ会長はジンネマン監督を説得、デミル女史の振付、プロデューサーのアーサー・ホーンプロウ・ジュニアの協力のもとに製作された。
ソニア・レーサインとウイリアム・ルドサイグのシナリオは、舞台にかなり忠実につくられ、当時としては巨額の680万ドルの製作費が投じられ、新開発のトッドAO方式で撮影された最初の作品でもあるが、撮影はアリゾナ州南部で行なわれた。また、主役のシャーリー・ジョーンズのデビュー作であるが、テストを受けたときは20歳、それ以前はブロードウェイで『南太平洋』のコーラス・ガールの一員を演じていた。
ブロードウェイ・ミュージカル界の大御所ロジャース、ハマーステインU自ら製作に乗り出した最初の映画ということもあり華やかな式典が行なわれ、その時から12年前に舞台の『オクラホマ!』が初演で幕を開けたゆかり深いセント・ジェイムズ劇場からリヴォリ劇場に向かって大パレードがくりひろげられた。 作品の場面を彷彿させる屋根に飾りのついた四輪馬車の行列に続いて、白馬にまたがったオクラホマのケアリー州知事がリヴォリに到着すると、劇場前にしつらえたオクラホマから運ばれた土で形づくられた式場にはロジャース、ハマーステイン両氏らがそれを迎え、やがて劇場の屋上高くオクラホマ州旗がかかげられるとともに州知事によって同劇場のオクラホマ州加入が宣言されるといった大へんなもので今も人々の語り草になっている。
このミュージカルがブロードウェイのセント・ジェイムズ劇場で初演の幕をあけたのは1943年3月31日、第2次大戦さなかのことであったが、この公演は戦後3年を経た1948年5月2日まで実に5年2ヵ月続き、総計2,212回の長期公演を記録した。1943年秋にスタートを切った地方公演も、シカゴにおける60週間を最高に、全米153都市、カナダの10市を合わせて1954年春までに10年6ヵ月続いた。更に1947年から1950年にわたるロンドン公演(1,511回)その他を合わせるならば8,000回を超える数字になる。 この出し物が企画きれたのは初演の1年前1942年初頭のことで、シアターギルドのプロデューサー、テレーサ・ヘルパーンとロウレンス・ラングナーであった。この劇団としては1935年秋に上演したジョージ・オーシュウインの名作オペラ『ポーギーとベス』以来の音楽物であったが、当時この劇団の経済状態は戦時下という悪条件もあって最悪の危機に直面していたといわれるが、起死回生の策として新しいタイプのミュージカルが目標となった。 ヘルパーン女史の発案で、この劇場が1931年に上演したことのあるリン・リッグスの戯曲『ライラックは緑にはえて』"Green Grow The Lilacs"が選ばれ、その台本作曲を、ロジャース、ハートに依頼したところが、その時、ハートが病気のためにメキシコで静養することになりロジャースは旧知のハマーステインに協力を求めた。 その申し入れをきいてハマーステインが驚いたというのは、彼も偶然この戯曲をミュージカルにしようと、ジェローム・カーンを誘ったが、カーンは乗り気でなかったので、ハマーステインは何とか自分の手で上演しようとし、結局シアターギルド企画に加わることになり、ロジャース、ハマーステインのコンビが実現することになり、ハマーステインの歌詞のもつ詩情、ロジャースの美しい旋律、マムーリアンの巧みな演出、アミル女史の新鮮なバレエ、すべてが一丸となってこの名作が生まれた。
本作品は、ドラマとしても優れており、3つの要素で成りたっているが、一つにはオクラホマが新しい州になろうとした頃の話、二つには新しい時代を迎え農夫と牧童もわだかまりを捨て友人なる話、三つめにはラヴ・ストーリーである。
かつての北米はインディアンの地であったが、アメリカ中央部のこの地域にはアパッチ、コマンチといった多くの部族が住んでいた。やがて19世紀にはインデアン・テリトリーとして知られるようになったが、19世紀末になると多くの白人たちが移住し、1901年には油田が発見されるや白人の州へと変貌をとげ、1907年11月6日、オクラホマはアメリカ46番目の州となった。 1955年度アカデミー賞ミュージカル映画音楽賞(ロバート・ラッセル・ベネット、ジェイ・ブラックトン、アドルフ・ドイッチェ)、録音賞受賞(トッドAOサウンド部) (アメリカ映画 20世紀フォックス TODD-AO 70mm(1*2.2) color 148 min.)
牧童のカーリー(ゴードン・マクレエ)が、馬上で歌う「美しい朝」がとうもろこし畑にこだまし、やがてカーリーがやってきたのは、恋人のローリー(シャーリー・ジョーンズ)がエラー伯母さんと住んでいる農家である。カーリーとローリーはお互いに好きなのだが、ローリーは、カーリーがうぬぼれ屋で無責任だと思う時があるので会うとつまらぬことで口喧嘩をするが、声をおとしてきさやくカーリーの歌にきき入っているローリーもやがて歌に加わり、微笑ましそうにふたりを見ているエラー伯母さん(シャーロット・グリーンウッド)も一緒に歌う。
近くのクレアモアの駅に列車が入ってきて、村の若者ウイル・パーカー(ジーン・ネルソン)が降り立つが、ウイルは駅にたむろしている村の連中に、見てきたカンサス・シティの素晴らしさを語り出す。村娘アド・アニー(グロリア・ブレアム)はウイルの恋人で、彼がカンサス・シティに行っている間に浮気な行商人のアリ・ハキム(エディ・アルバート)に口説かれてツイふらふらとその気になってしまう。 村祭りの日になると、村の女の子はローリーの家に集まって晴れ着に着かえて出掛ける用意をはじめる。ところが夜のパーティに出掛けることになると、ローリーは、またカーリーにすねて、かねて彼女を秘かに思っている作男のジャッドと馬車で行くといい出すので、カーリーはジャッドの小屋に出かけてそうさせまいとする。 一方、ローリーはポーチの椅子にかけて夕日を見ながら、カーリーと結婚すべきか、ジャッドの愛を受けるべきかいろいろ想像をめぐらす。結局またカーリーと喧嘩したローリーはジャッドの馬車でパーティに出掛けるが、馬車の上でジャッドに求愛されて危うく怪我をしそうになる。
スキッドモア(ジュイ・C・フリッペン)家の庭で行なわれるパーティの席には日頃いがみ合っている農夫たちと牧童たちがこれからはお互いに仲よくやろうというが、踊りが終わると娘さんたちがつくったご馳走入りのバスケットの競売がはじまった。ローリーのバスケットをめぐってジャッドとカーリーがせり合い、カーリーは鞍や愛馬を売ってローリーのバスケットを獲得する。一方、アド・アニーと結婚する気はない行商人のハキムは、ウイルが相変わらず彼女に夢中なのを幸いと、アドを振って逃げ出すが、ウイルはアド・アニーに俺の堅気な女房になるかどうかと強く求愛する。 ローリーにもカーリーの真心が通じて、人々に祝福きれながら結婚式をあげるが、嫉妬に狂ったジャッドは、ふたりのあがっている乾草の山に火を放って復讐を計り、カーリーを刺そうとしてかえって自分を刺して絶命する。カーリーは正当防衛で無罪となり、ふたりは晴れてハネムーンに旅立つことになり、折からオクラホマが準州から州に昇格、ひとびとはそのよろこびを力強く歌いあげる。この歌は後にオクラホマ州の正式な州歌となった。
キャスト(役名) ゴードン・マックレー(Gordon MacRae)(Curly) シャーリー・ジョーンズ(Shirley Jones)(Laurey) ジーン・ネルスン(Gene Nelson)(Will Parker) グロリア・グラハム (Gloria Grahame)(Ado Annie) シャーロット・グリーンウッド(Charlotte Greenwood)(Aunt Eller) エディ・アルバート(Eddie Albert)(Ali Hakim) ジェームズ・ホイットモア(James Whitmore)(Paw Carnes) ロッド・スタイガー(Rod Steiger)(Jud Fry) バーバラ・ローレンス(Barbara Lawrencev)(Gertie) ジェイ・C・フリッペン(Jay C. Flippen )(Skidmore) ジェームズ・ミッチェル(James Mitchell)(Dream Curly) スタッフ 監督:フレッド・ジンネマン(Fred Zinnemann) 製作:アーサー・ホーンブロウ・ジュニア(Arthur Hornblow Jr.) 原作:リン・リグス(Lynn Riggs) 作詞:オスカー・ハマースタイン2世(Oscar Hammerstein II) 脚本:ソニア・レヴィン(Sonya Levien)、ウィリアム・ルドウィグ(William Ludwig) 撮影:ロバート・サーティース(Robert Surtees) 作曲:リチャード・ロジャース(Richard Rodgers) 音楽:アドルフ・ドイッチェ(Adolph Deutsch) 音楽監修:ジェイ・ブラックトン(Jay Blackton) 編曲:ロバート・ラッセル・ベネット(Robert Russell Bennett) 振付:アグネス・デミル(Agnes De Mill)
"Arthur Hornblow Jr." Website
"Shirley Jones"Website 1-On-1 With Shirley Jones
"Gordon Macrae" Website
"Gloria Grahame" Website Movie Legends "Gloria Grahame"
"Charlotte Greenwood" Website
"Eddie Albert" Website "Roman Holiday" Trailer
"Rod Steiger" Website |
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本作品は、ドラマとしても優れており、3つの要素で成りたっているが、一つにはオクラホマが新しい州になろうとした頃の話、二つには新しい時代を迎え農夫と牧童もわだかまりを捨て友人なる話、三つめにはラヴ・ストーリーである。
近くのクレアモアの駅に列車が入ってきて、村の若者ウイル・パーカー(ジーン・ネルソン)が降り立つが、ウイルは駅にたむろしている村の連中に、見てきたカンサス・シティの素晴らしさを語り出す。
スキッドモア(ジュイ・C・フリッペン)家の庭で行なわれるパーティの席には日頃いがみ合っている農夫たちと牧童たちがこれからはお互いに仲よくやろうというが、踊りが終わると娘さんたちがつくったご馳走入りのバスケットの競売がはじまった。
アーサー・ホーンブロウ・ジュニア(Arthur Hornblow Jr.)製作作品